青森の農家民泊や古民家カフェのオーナーのお話は有意義だった。
ここで、フードロスについて以外な考え方に触れた。
土地柄的にも客をもてなすことに惜しみなく、料理も次から次へと出てくる。
この土地の人は、客人に「物足りない」と思わせることは恥と感じている。
これでもかこれでもか、と、客人がもう勘弁して!というくらいがいいのだという。
そんなに料理を作って余らせてしまうことはないのか、フードロスのようにならないのかというような
話をしていると、どうやら、そういうことは多々あるようで、それでも無駄だとは思わない。
なぜなら、単に、食品を廃棄するといっても、それは自分の畑や田んぼに返すのだという。
全ては田畑から収穫したもの。それを余らせても、田畑に返せば肥料にもなる。
なるほど、そういう考え方もなるのか。都会の人間だと廃棄と言えば、ゴミとして収集してもらい、
回収されたものも莫大なエネルギーを掛けて燃焼処理する。
都会とは違う、自然の中で循環させるという考え方だ。
そういえば、自身も子供の頃、農家だったため、家庭から出る生ゴミは畑に捨てていたな、
と思い返すのだった。
